シャトー案内

Ch La Conseillante
シャトー・ラ・コンセイヤント
| 生産地 | ポムロール地区 |
|---|---|
| セカンドワイン | シャトー・ラ・コンセイヤント |
| タイプ | 赤/フルボディ/エレガントかつ力強いワイン |
| 格付け | なし |
| 栽培品種 | メルロー、カベルネ・フラン |
各ワイン評論家からの評価(★1点/☆0.5点)
| ロバート・パーカー (第4版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
|---|---|
| ヒュージョンソン (第5版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
| ル・クラスモン (2006年度版) | ★★(2点/3点満点中) |
| ゴー・ミヨー (2006年度版) | ★★★★☆(4.5点/5点満点中) |
【レヴァンジル】【ヴュー・シャトー・セルタン】と並んで、ポムロールの代表的なシャトーの一つに数えられてきた名門シャトー・ラ・コンセイヤント。
1871年から現在に至るまで、同じオーナーが所有し続けているという珍しいシャトーであり、そのためか「非常に品質が安定しており、どのヴィンテージでも一貫したスタイルを持っている」と評されることも多いのです。また、長い歴史を持つ反面、ポムロールではいち早くステンレスタンクを導入するなど、最先端の技術をいち早く取り入れる柔軟性も備えています。
ブドウ畑は【シュヴァル・ブラン】の隣に位置し、粘土、砂利、砂が混じった土壌も似ています。このため、比較されることも多いのですが、ヴィンテージによってはラ・コンセイヤントの方が高い評価を受けることもあるぐらいなのです。
ワインはラ・コンセイヤントの特徴であるスミレの香り以外に、ブルーベリーなどの黒系果実の香りと、決して強すぎない樽香が非常にバランス良く調和されていて、深い色と多くのタンニンを備えた典型的な長期熟成タイプです。口の中にいつまでも残る余韻は非常に心地よいものです。
「ポムロールで最もエレガントで瑞々しくおいしいワイン」と評されるラ・コンセイヤント。ポムロールならではの少量生産ですので、“見つけた時が買い時”だと言えるでしょう。
シャトー紹介・醸造工程
“ポムロールの3大シャトー”とは?
サンテミリオン地区の【シュヴァル・ブラン】からポムロールの方向を見てみると、ポムロール地区の2つの有名なシャトーが見えます。右側には【ラフィット・ロートシルト】と同じオーナーが所有していることでも知られている【レヴァンジル】、そして左側に見えるのが常に高い評価を得ているラ・コンセイヤントです。
以前、ポムロールのあるシャトーで、こんな話を聞いたことがありました。
「昔、“ポムロールの3大シャトー”と言えば、【ヴュー・シャトー・セルタン】【レヴァンジル】、そしてラ・コンセイヤントだった」
その話がどこまで本当かは分かりませんが、いずれもカトゥーソ台地に位置する3つのシャトーであり、その他にも【ペトリュス】や【ガザン】と言った有名シャトーが集中していることは確かです。やはりこの一帯のワインの評判はずっと高かったのでしょう。

- テイスティングルーム

- これはラ・コンセイヤントの醸造所です

- ラ・コンセイヤントの門柱。すぐ隣に見えるのはレヴァンジルのシャトーです
2分割されたブドウ畑
ラ・コンセイヤントの約「12ha」のブドウ畑は、シャトーのすぐ近くを通るRD244号線で2つに分けられています。一つは醸造所の周りに広がる北側の部分で、もう一つは【シュヴァル・ブラン】側の南側の部分です。
2004年から総責任者として活躍しているラポルトさんの説明によると、この畑を土壌的に分類すると、ブドウ畑の東側が粘土質であり、西側は粘土に砂利、砂が混じってくるのだそうです。
一番北側にある「Barrail du Bois」という区画は【ペトリュス】の畑に隣接したところにあり、メルローが植えられています。ラポルトさんの話によると、ラ・コンセイヤントの畑の中でもこの区画とその周辺部分が一番だと思っているということでした。
この12haの畑に、80%のメルローと20%のカベルネ・フランが植えられており、醸造所前に広がる「La Pipeaude」という以前マルベックが植えられていた区画は、すでにメルローへと植替えが行われたそうです。
また、現在の畑の平均樹齢は「41年」と比較的高く、植樹密度は「約6000本/ha」と標準的な数字となっています。

- 説明してくれたラポルトさん。樽からの試飲中です

- ペトリュス、シュヴァル・ブラン、レヴァンジル、シャトー・シャトー・セルタンに囲まれていた立地

- 北側の「Barrail du Bois」の区画。少しだけ上りの傾斜になっています

- 「Barrail du Bois」の土壌。砂利も一部に砂利も見えますがほとんどが粘土質です

- マルベックからメルローへと植え替えられた区画です

- RD244を挟んだ南側の「Tram」という区画。奥に見えるのはシュヴァル・ブランのシャトーです

- 「Tram」の区画にあるラ・コンセイヤントの看板

- 「Tram」の土壌には、砂利が多めになっているのが分かります

- 除梗された果梗。これからブドウ畑に堆肥として撒かれます
進化する醸造技術
1871年現在のオーナーであるニコラ家が購入した当時から同じ12ヘクタールのブドウ畑はすべて手積みです。収穫に参加する方たちもほとんどが熟練した人ばかりにお願いしているそうで、そのうちの数人は20年以上も前からずっと参加しているのだとか。
収穫されたブドウは、2001年から採用された容量の小さいカジェットに入れられて醸造所に運ばれ、除梗の前後に選果が行われます。2015年からは収穫後1日間コンテナ冷蔵庫に入れて保管をします。こうすることで、アロマとタンニンの抽出が良くなるということです。
アルコール発酵タンクは2012年にステンレスタンクからコンクリートへ変更しています。より細かい区画毎に醸造してパーセルの個性を出したいという思いから、35hk~と小さめのタンクを利用しています。2015年からはバリック・アンテグラルという手法も取り入れました。バリック・アンテグラルとは、ブドウ果実を直接樽にいれて醸造・熟成まで行うことです。また2019年からは一部樽にてマロラクティック発酵を行うなど、新しい手法を随時取り入れています。
樽会社は5社を使用し、それぞれの区画にあった樽を使用しています。

- 60%粘土、40%砂利のテロワール

- 収穫後、冷蔵コンテナで休ませます

- アルコール発酵はコンクリートタンクで行います
信念を持ったワイン造り
ポムロール地区では、メドックなどと比較して樽の中でマロラクティック発酵を行うところが多いのです。ラ・コンセイヤントでも2019年から試験的に取り入れています。その理由を聞いてみると、「樽内マロラクティックは、やはりプリムールの際に通常よりも樽香が強くなっているため、受けが良いといった程度の利点があると言われています。今後は熟成後の変化を見ながら、どう展開するか考えていきます。」
マロラクティック発酵の終了後、合計5社から仕入れた70%の新樽、30%の一度使用した樽に入れて、18ヵ月の熟成に入ります。
シュール・リーを行っているのか聞いてみたところ、真剣な表情で、「素晴らしいテロワールを持つラ・コンセイヤントには、そんなことを行う必要もないと思うし、すでに一定の顧客がついているために、ワインの味自体を変えることも出来ない。そこそこのテロワールしか持っていないような場合なら、シュール・リーはとても効果的だとは思うけどね。」そんな見方をしているそうです。
澱引きは3ヵ月に1度、コラージュは卵白と、非常に伝統的な手法を守っていて、熟成終了後、瓶詰めとなります。

- こちらは2年目の樽貯蔵室です

- バリック・アンテグラル中。ルモンタージュをこの様にして行います

- それほど大きく醸造方法を変えていないのですが、樽については現在色々と実験を行っているところだそうです
「味が変われば顧客を裏切ることに」
ポムロール地区でも高い評価と人気を得るラ・コンセイヤント。“新しいテクニックなどを使用して味が変われば顧客を裏切ることになる”というラポルトさんの言葉は、すでに数多くの固定客を持っている、歴史ある人気シャトーならではのことでしょう。
シャトーの歴史
2家族による共同管理体制て
18世紀中頃、この地の所有者はカトリーヌ・コンセイアン(Catherine Conseillan)という女性で、彼女が自分の名前をシャトー名に名づけた。
1871年、ルイ・シモン・ニコラがこのドメーヌを購入、同時に“Nocolas Frere”というワイン商の会社をリブルヌに開いた。彼のの息子のルイ・ピエール・フェリックスがシャトーの責任者となり、管理を始める。彼はポムロールのブドウ栽培者組合の立ち上げ人でもあり、初代の会長でもあった。
その後、彼の息子であったアンリが1953年まで、もう一人の息子であったルイが1970年までシャトーを引き継いだ。このような背景から、シャトーはこの両家が共同管理を行うようになる。
現在では4代目、5代目に当たるマリー・フランスとベルトランの2人がオーナーとなっている。
エチケットに描かれた“N”の文字はこのニコラ家を表し、キャップシールの色はラ・コンセイヤントの香りの特徴であるスミレを現している。
シャトーデータ
主要データ
- Ch La Conseillante
シャトー・ラ・コンセイヤント 33500 Pomerol - http://www.laconseillante.com/
- 格付け
- なし
- アペラシヨン
- Pomerol
- オーナー
- ニコラ家

畑について
| 畑面積 | 12ha |
|---|---|
| 年間平均生産量 | 約6万本 |
| 熟成 | 18ヵ月 |
| 平均樹齢 | 約41年 |
| 植樹密度 | 約8,500本 |
醸造ついて
| タンクの種類 | ステンレスタンク |
|---|---|
| 新樽比率 | 約80%~100%の新樽 |



