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2023年5月15日

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シャトー案内

Ch Margaux

シャトー・マルゴー

生産地 メドック地区 マルゴー
シャトー シャトー・マルゴー
タイプ 赤/フルボディ/気品溢れる優雅な味わい
格付け メドック1級
栽培品種 カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、プティ・ヴェルド3%、カベルネ・フラン2%

各ワイン評論家からの評価(1点/0.5点)

ロバート・パーカー (第4版) ★★★★ (4点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★★ (4点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★★ (3点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★★ (5点/5点満点中)

世界中でその名前が知れ渡り、世界中で愛され続けてきたシャトー・マルゴー。シンボルとなっている壮麗な城館、名前の響き、その全てがエレガントでロマンチックです。5大シャトーの中で、最も“女性的”と言われており、華やかな香り、口当たりの滑らかさ、しっかりしたボディと繊細さを備えた味わいから「ボルドーの宝石」と讃えられている、とてもエレガントなワインです。

もちろん、飲み頃を迎えるまでには時間がかかり、若いものはタンニンにかたくガードされ、女性らしいしなやかさには欠けます。しかし、それが熟成すると、豊かな香りが驚くほど複雑なものとなり、まるで年を重ねて美しさを極めた貴婦人のように、豊かでバランスのとれた、かぐわしく魅惑的なワインとなるのです。最低でも10年、偉大なヴィンテージのものは、30年もの時間をかけて輝きを増していきます。

その味わいは、多くの者を魅了してきました。イギリス初代首相ロバート・ウォルポールは、3ヶ月に4樽という頻度でこのワインを購入し、文豪ヘミングウェイは、このワインを愛するあまり、孫娘にマルゴー(英語読みでミーゴ)の名をつけたほど。社会学者エンゲルスは、「あなたにとっての幸せは?」という質問に対し、「シャトー・マルゴー1848」と答え、俳優チャーリー・チャプリンは、77歳のとき、1893年のシャトー・マルゴー(なんと73年物)をうっとりと飲み干したそうです。

また、日本映画「失楽園」の主人公の男女が最後のシーンで口にしたワインとしても有名になりました。こうした逸話の多さが、このワインにさらなる夢と憧れを抱かせているのでしょう。

壮麗な城館の描かれたボトルを眺め、グラスから立ち上る華やかな香りをかぐと、マルゴーを愛してやまなかった偉人たちの姿が思い浮かぶかもしれません。10年以上の熟成を経て現れてくる艶やかな香りと柔らかく甘美な舌触り、そして豊かでバランスのよい味わいは、大切な人への贈り物や、とっておきのロマンチックな夜を過ごしたい時にぴったりです。美しくルビー色に輝く「ボルドーの宝石」を眺めながらそのかぐわしさに酔いしれれば、最高に素晴らしい体験となることでしょう。

シャトー紹介・醸造工程

日本でも有名な1級シャトー

“メドックのベルサイユ”と称される城館
館内には全景の模型も展示されています

“世界最高峰の赤ワインの産地”として知られるボルドー「5大シャトー」の一つとして愛され続けているのが、日本でも有名なシャトー・マルゴーです。

16世紀にブドウ栽培を開始、17世紀末にはすでに高品質のワインを造り出すシャトーとして、その名前を知られる存在となっていました。ワイン造りに関して、数々の先駆的な改革も行われ、当時のブドウ畑では赤用と白用のブドウが混植されていましたが、それを一番最初に分けたのもマルゴーでした。また、土壌の区画分けの重要性やブドウの収穫時間に関しても、様々な試みを行ってきました。

18世紀に入ると、オークションで有名なクリスティーズのカタログにボルドーワインとしては初めて掲載されるなど、その知名度は一層高まります。イギリスの初代首相であるロバート・ウォルポールも「3ヵ月毎に4樽」という頻度で購入していたそうです。また、ワイン通として知られている、後のアメリカ大統領トーマス・ジェファーソンによる個人的な格付けでは、すでに「1級」とされていたのです。

1855年のパリ万博で行われたシャトー格付けでも、マルゴーは1級に選出され、ジロンド県ワインのテイスティングでも、20点評価で満点の20点を獲得した、唯一のシャトーとなりました。

その後、何度も持ち主が変わり不作の年も訪れましたが、その危機を乗り越えて、今なお世界中のワイン愛好家から愛され続けています。まさにボルドー地区を代表するシャトーの一つだと言えるでしょう。

綺麗な“城館”がシンボル

“日本人にその名前が最も知られているボルドーのシャトー”といえば、やはりシャトー・マルゴーが一番に上げられるかもしれません。ここのワインは、これまでも何度も映画に登場してきていましたが、数年前に邦画「失楽園」の重要なシーンで使用されたことから、普段はワインを飲まない方の間でもその名前が広く知られるようになりました。また、綺麗な“城館”があり、いかにもボルドーのシャトーらしい風景を見せてくれるのも、人々の記憶に残りやすい要因の一つでしょう。

シャトー・マルゴーは、【パルメ】の隣、北東部に位置しています。シャトーの前の部分と裏側の部分、そして少し飛び地になったところも含めて、合計82ヘクタールの赤用のブドウ畑があり、そこには、現在、カベルネ・ソーヴィニヨンが75%、メルローが20%、プティ・ヴェルド3%、カベルネ・フランが2%という比率で栽培されています。。

またここ以外にも、少し内陸部に入ったところには、珍しい“メドック地区の白”としても有名な「Pavillon Blanc de Ch Margaux」の畑が、合計12ヘクタールあります

ブドウ畑の大部分は、水はけの良い砂利質の土壌ですが、一部に石灰質のところや砂利質粘土のところもあり、土壌は非常に多様化しているそうです。シャトーの周りに広がる“l’Enclos de Margaux(ランクロ・ドゥ・マルゴー)”と呼ばれる部分が最良の区画で、ここには最大で「1万本」と、非常に高い植樹密度でカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。

さすがに、ブドウの栽培には特に気を使っていて、【ピション・ロングヴィル・バロン】とともに、殺虫剤を使用せずに済むように「コンフージョン・セクシュエル」と呼ばれるカプセルをいち早く導入したのもこのシャトーでした

シャトー全体の地図
灰色の部分が畑で、一番大きく繋がった区画がランクロ・ドゥ・マルゴー
ランクロ・ドゥ・マルゴーの「ランクロ」とは“囲い地”の意味。畑が石垣で囲まれているところも多くあります。
シャトー北側にある区画。ゆるやかな丘で、ジロンド川に向かって傾斜しています
非常に砂利が多い土壌です

専用の「樽工房」を併設

地上階にある樽貯蔵室。ここで最初の1年間熟成が行われます
地下にある、2年目用の樽貯蔵室。常に80%ほどの高湿度に保たれています
アルコール発酵を行うフレンチオーク製のタンク。最も古いもので40年だとか

ブドウの収穫は、もちろん手摘みで行われています。そして、メルローは“カジェット”と呼ばれる容量の小さいカゴに入れられ、カベルネ・ソーヴィニヨンはトラクターで醸造所まで運ばれてきます。マルゴーでは、畑の中で選果まで行っているため、この時点ですでに健全なブドウのみになっているのだそうです。

その後、醸造所内で除梗、破砕を行い、26基のフランチオーク製のタンクで発酵が行われます。ステンレスタンクも12基所有していますが、こちらは主にマロラクティック発酵やブレンドの際に使用されているとのことで、やはり主体となるのはオーク製のタンクなのだそうです。この点は、同じ1級シャトーの【ラフィット】【ムートン・ロートシルト】と同じスタイルとなっています。

マルゴーの醸造所内には、【ラフィット】【オー・ブリオン】【スミス・オー・ラフィット】などと同様に、専用の「樽工房」が設けられています。“デュエル”と呼ばれる樽に使用する木片を購入した後、ここで組み立てと焼付けを行っているのです。年間に「300~400樽」がここで作られていますが、それ以外にも7~8社の外部の樽会社からも樽を購入して、それらを混ぜ合わせて使用しているのだとか。あえて別の種類のものも混ぜ合わせることによって、香りに複雑さを与えているのだそうです。

醸造が終わった後は、100%フレンチオークの新樽に入れられて、3ヵ月に1度の澱引き、卵白でのコラージュを行いながら、18ヵ月~24ヵ月の熟成期間に入ります。最初の1年間は地上階にある1年目用の樽貯蔵室に置かれ、2年目からは1982年に作られた地下貯蔵室に移されます。

地下貯蔵室は、もともと温度と湿度が比較的安定していますが、さらに空調や湿度をコントロールする設備もきちんと備えています。湿度をコントロールする設備は、2004年に新たに変更されました。これは、イスラエルの会社が開発した“フォギング”と呼ばれるもので、各柱部分に備え付けられた噴出口から霧が一斉に吹き出すタイプのものです。

ここで残りの約1年間の熟成を終えた後、いよいよ瓶詰めされていきます。

シャトーの歴史

様々な改革を行ったパイオニア

シャトー・マルゴーの歴史は、シャトーに残る資料にも詳しい記述は残っていない。12世紀頃に“La Mothe de Margaux”(ラ・モット・ド・マルゴー)という畑の名称の記録があるが、その頃にはまだブドウは植えられていなかった。今日のようなワイン造りのシャトーとしての歴史は、1572年~1582年に、レストナック家の一人であるピエール・ド・レストナックが、それまで植えていた穀物を見限ってブドウを植え始めたことによって始まった。

その後、イギリス人やオランダ人が、“クラレ”と呼ばれていた当時のボルドーワインを飲み始めたが、当時のワインは気の抜けた、熟成させることが出来ないワインだったという。そんな中、マルゴーではすでに本格的なワインを作っており、同地区の他のシャトーとは一線を画していた。

この時代に重要な転機となったのが、「ベルロン」という支配人の行った数々の改革だった。当時のブドウ畑では赤用と白用のブドウが混植されていたのだが、彼はそれを一番最初に分けて植え始めたのだ。また、土壌の区画分けの重要性やブドウの収穫時間に関しても様々な試みを行い、マルゴーのワインの品質はますます高まっていった。

テイスティングでは常に好評価を

18世紀に入ると、オークションで有名なクリスティーズのカタログにボルドーワインとしては初めて掲載されるなど、その知名度は一層高まった。イギリスの初代大統領であるロバート・ウォルポールも「3ヵ月毎に4樽」という頻度で購入し、ワイン通として知られている、後のアメリカ大統領トーマス・ジェファーソンによる個人的な格付けでは、すでに「1級」とされていた。

しかし、後のフランス革命では、当時のシャトーの所有者であり、アルジクール伯爵であったエリー・デュ・バリーは処刑され、マルゴーのブドウ畑や領地は国家の所有物としてオークションに出された。革命の混乱のうちに、何度も所有者が代わることとなった。

スペインから戻ってきたバスク人で、コロニーア侯爵の称号を持つベルトラン・ドゥオットが所有者となると、当時は見栄えのしなかったゴシック調の館を、今日シャトー・マルゴーに見られる、綺麗な新パラディオ主義建築の城館に建て替えを行った。この建築様式はフランスでも非常に珍しいもので、しばしば“メドックのベルサイユ”と称されている。1946年には歴史的建造物として認定され、今日でもその美しさを一目見ようと世界中から多くの人が訪れる。

1855年のパリ万博で行われたシャトー格付けでは、シャトー・マルゴーは1級に選出された。ジロンド県ワインのテイスティングでも、20点評価で満点の20点を獲得した、唯一のシャトーとなり、その名声はますます広まった。

今なお改革は続く

しかし、19世紀後半のベト病被害、1930年代の世界大恐慌など、その後のマルゴーは次々と困難に見舞われ、出来の悪いヴィンテージが続いたために一時的に元詰めを止めた年まであった。1970年代にもヴィンテージの不作が続き、そのたびに所有者は入れ替わった。

中国、インド、パキスタンなどとの貿易で財を成したギリシャ人のアンドレ・メンツェロプーロスが所有者になると、品質向上のための多大な投資を行う。ブドウ畑へのドレインパイプ設置や品種の植え替え、新しい樽貯蔵室を作るなど、数多くの設備投資を行った。また偉大な醸造学者であった元ボルドー大学教授のエミール・ペイノーをコンサルタントとして招聘、ブドウの選果の基準の引き上げ、100%の新樽による熟成などの改革を始めた結果、1978年は非常に優れたヴィンテージとなった。

彼の死後、実の娘であるコリーヌがシャトーを引き継いだ。ワイン造りに関しては全く知識が無かった彼女であるが、周りのスタッフの支えもあって、素晴らしいワインを生み出し続けた。資本増強のため大手からの資本参加などを受けながらも、彼女は今日も筆頭株主としてシャトー・マルゴーの経営を続けている。

シャトーデータ

主要データ

Ch Margaux
シャトー・マルゴー 33460 Margaux
http://www.chateau-margaux.com/
格付け
メドック1級
アペラシヨン
Margaux
総責任者
Corinne Mentzelopoulos

畑について

畑面積 94ha(赤用82ha , 白用12ha)
年間平均生産量 約15万本(Ch Margaux),約20万本(Pavillon Rouge), 約3万本(Pavillon Blanc)
作付け割合 カベルネ・ソーヴィニヨン 75%
メルロー 20%
プティ・ヴェルド 3%
カベルネ・フラン 2%
平均樹齢 約35年
植樹密度 約10,000本(区画によっては約6,600本)/1ha

醸造ついて

タンクの種類 木製タンク
樽熟成の期間 18~24ヵ月
新樽比率 100%の新樽
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