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2023年5月15日

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シャトー案内

Ch Lafite-Rothschild

シャトー・ラフィット・ロートシルト

生産地 メドック地区 ポイヤック
シャトー シャトー・ラフィット・ロートシルト
タイプ 赤/フルボディ/フィネスと力強さが特徴
格付け メドック地区 第1級
栽培品種 カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー25%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%

各ワイン評論家からの評価(1点/0.5点)

ロバート・パーカー (第4版) ★★★★ (4点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★★ (4点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★★ (3点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★★ (5点/5点満点中)

“メドック5大シャトーの筆頭”とされているのが、シャトー・ラフィット・ロートシルト。1855年のメドックの格付けで、「グランクリュ第1級の中の1位」にランクされてから、今日まで王座の地位に君臨し続けている、まさに世界最高峰のワインです。

その名声と伝統に驕ることなく、熱心に研究に取り組む姿勢と努力で、今なお品質向上を目指しているラフィットは、“フランスの誇り”とも言える名門シャトーなのです。

このワインの美味しさを世に知らしめたのは、ルイ15世に寵愛されたポンパドール夫人だと言われています。ラフィットの素晴らしさに魅了された夫人が、毎夜催されるヴェルサイユ宮殿での晩餐会にこのワインを登場させたことで、王室御用達のワインとなったのです。そして、ルイ15世が嗜む「王のワイン」として、瞬く間にフランス貴族のステータスシンボルになっていったのです。それまではブルゴーニュワインを愛飲していたフランス宮廷の貴族達に、メドックワインの素晴らしさをを知らしめたワインでもあるのです。

ワインの味わいは、五大シャトーの中で最も“繊細でエレガント”とされ、“高貴なつつしみ”とも言うべき奥深さがあります。深みある色、洗練された気品あふれる香り、きめ細かく絶妙な味わいは、まさに「王のワイン」と呼ぶに相応しいものなのです。日本でも、国賓を迎えての宮中晩餐会で供されるワインとして採用されているのですから、その品格の高さが窺えるでしょう。

また、賞賛を浴びる味わいになるまでに長い時間がかかるのもラフィットの特徴です。カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が非常に高いため、若いうちは香りも閉じ、味も渋くてガチガチとした印象を受けてしまいます。

しかし、それが10年、20年と寝かされていくと、驚くような豹変ぶりを見せてくれるのです。シガーや西洋杉を思わせるような洗練された優雅な香りが立ちのぼり、まろやかなタンニンが優しく舌を包み、華麗できめ細かい味わいに圧倒されるようになります。さらに、エレガントな余韻がいつまでも続くかのように感じられるのです。この至福のひとときを味わうためには、最低でも10年、出来れば20年寝かせたものを飲んでみてください。

「このワインが、ヴェルサイユ宮殿での晩餐会に登場して“王のワイン”と呼ばれた時代に思いを馳せながら、優雅な香りとエレガンスを極めた深い味わいに酔いしれる。」

シャトー・ラフィット・ロートシルトとは、まるでフランス貴族の仲間入りをしたような、この上なく贅沢で優雅な時間をを過ごさせてくれるワインです。

シャトー紹介・醸造工程

王のワインと呼ばれた最高の赤ワイン

ボルドー地方メドック地区には数多くのシャトーが存在しています。1855年のパリ万博で、それらのシャトーを公平に評価・格付けする初めての試みが行われ、その場でグラン・クリュ第1級の第1位にランクされたのがシャトー・ラフィットでした。それ以降、格付けの見直しも行われていますが、世界最高峰の赤ワインの産地として知られるボルドーの「5大シャトー」の筆頭として、変わらず名声を博しています。

ラフィットへの高評価は、葡萄の王子と呼ばれたニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵が所有していた18世紀に、決定的なものとなりました。当時としては革新的だった、「領地を細かく区切り、土地の特性を細かく把握した上で、それぞれを独立したシャトーとする。」 そんな手法を用いて、最良のワインを作り上げてきたのです。

その味は当時のヴェルサイユでも大変な話題となり、ルイ15世が嗜む王のワインとして、誰もが欲するステータスシンボルのような存在となっていました。ルイ15世の寵妃ポンパドール夫人の晩餐会にも供され、後の寵姫バリー夫人も王のワイン以外は飲まないと語ったほどだったのです。
その後、ラフィットは幾多の変遷を経て、1868年よりロスチャイルド家が所有者となりました。シャトーの歴史と伝統に甘んじることなく、今なお素晴らしいワイン造りのための研究が続けられ、葡萄園とそのワインにさらに磨きをかけ続けています。

名前の由来は「小高い丘」

1級シャトー・ラフィットは、ポイヤック村の一番北側、ちょうどサンテステフの入り口にある【コス・デストゥルネル】【ムートン・ロートシルト】に挟まれたところにあります。

このラフィットという名前は、古いガスコーニュ地方の言葉で小高い丘を表す「La Hite(ラ・イット)」が訛ったのが由来と言われています。ポイヤック村からD2号線を北上し、ムートンのシャトーが背に見え始めると、小高い丘に植えられたカベルネ・ソーヴィニヨンが一面に広がっているのが目に入ってきます。丘の下部には、壮麗なシャトーとピンクに塗られた醸造所、自家菜園がある大きな庭と池。そしてD2号線を通る車からそれらの施設を遮るように、柳がカーテン状に植えられています。

シャトー全景。正面から見た景色がラベルになっています
シャトーの概観
その名前の由来にもなった小高い丘

最高の土壌にあるブドウ畑

畑の中にある気象計測機。このデータにより収穫時期を決定
冬季剪定されたブドウ畑

ラフィットでは「約104ha」のブドウ畑を所有してます。小高い丘を登りきったところに、セカンドワインの名前の由来にもなっているカリュアドと呼ばれる台地に合計約95.5ha、それ以外に4.5haサンテステフの4級シャトー【ラフォン・ロッシェ】の前にもブドウ畑があります。

その構成は、メドックの主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンが70%と最も多く、次にメルローが25%、カベルネ・フランが3%、プティ・ヴェルドが2%、この4品種となっています。

しかし、サンテステフに植えられているということは、「AOCポイヤック」を名乗るラフィットのワインには使用できないはずなのです。その点をシャトーの方に伺ってみたところ、「ラフィットは、AOCという制度ができる以前からその土地に植えられたブドウを使用していたため、特別に使用を許されているのです。」とのこと。伝統ある1級シャトーらしいエピソードでしょう。

そして、やはりラフィットのワイン作りの中心になるのは、下層部に第三世紀の石灰質が存在し、上部は風積土と混じった深く細かい砂利で形成された、ラフィット部分のブドウです。この中の最も古い区画には、樹齢100年以上のブドウも存在するというのですから驚くばかりです。

熟したブドウは、約300人もの人手によって手摘みで収穫され、15人のシャトースタッフが選果を行っています。この選果の作業は最も重要な工程であるため、季節労働者などに任せることはせず、熟練したシャトーのスタッフだけで行っているのだとか。不良果、病果、ブドウの葉などが丁寧に取り除かれ、しっかりと選別された健全なブドウだけが収穫口へ運ばれていくのです。

自社内の「樽工房」で樽を自作

発酵タンクがある醸造所は、地面と比べて少し低い位置にあります。階段を下りていくと、目の前には120~270hlの、様々なサイズの29基のリムーザン産のオーク発酵タンクが並ぶ光景が見えてきます。さらに、その隣の部屋には、こちらも多様なサイズのステンレスタンク約20基と、約17基のコンクリートタンク。そして収穫されたブドウが運ばれてくる2つの収穫口があるのです。

ここに運ばれてきたブドウは、除梗機によって果梗を取り除かれ、破砕機で少しだけ潰されます。そしてポンプを使用して、区画ごと、品種ごとに分けてタンクに送られ、アルコール発酵が開始されます。発酵は約6~7日間続き、さらに約20日間の果皮浸漬を行った後、タンクの中でマロラクティック発酵が行われます。こうして出来上がったばかりのワインは、自社製の樽に入れられ、「約18ヵ月間(時には20ヵ月間の場合もある)」の熟成に入るのです。

ちなみに、ラフィットは、外部から購入した樽は一切使用せず、自社で樽の製造まで行っている数少ないシャトーの一つとして知られています。現在、樽工房を持っているシャトーは、【マルゴー】【オー・ブリオン】【スミス・オー・ラフィット】などが挙げられますが、100%を自社の樽工房で製造しているのはラフィットのみなのです。

カリュアドの区画の近くにある自社の樽工房には、6人の樽職人がおり、年平均で「2,000樽」をも作り出しているのだとか。樽に使用される素材は、高級オークで有名なフランスのトロンセの森やアリエールのオークで、これをミディアムからミディアム・プラスで焼いた新樽だけが熟成に使用されるそうです。

こういった頑固なまでのこだわりが、高い品質のワインを作り続けるラフィットの素晴らしさだと言えるでしょう。

手前にステンレス、奥に木製のタンクが見えます
合計29基のオーク製のタンク
オーク製の発酵タンクを作っているところ。移動できないため、シャトーで組み立てます

有名な「円形樽貯蔵室」

1年目の樽貯蔵室。自社で作られた新樽が並びます
オーナーのプライベートカーヴへの階段
これが有名な円形樽貯蔵室

約18ヵ月間の熟成期間のうち、7ヵ月間は1年目の樽貯蔵室で過ごします。そして、残り11ヵ月間は、ラフィットの有名な円形樽貯蔵室へ場所を移し、さらに熟成されます。ここでは3ヵ月に1度の澱引きが行われ、他の有名シャトーと同様に、卵白でコラージュされています。ブレンドは毎年3月頃に行われています。

1年目の樽貯蔵室から円形樽貯蔵室までを、実際に移動してみると、1950年に掘られた地下のトンネルをくぐっていくことになります。

緩やかに上り坂になった長細い貯蔵室には、セカンドワインである『カリュアド』が熟成を続けているのが見えます。この『カリュアド』は、ラフィットとは違い、新樽は20%だけを使用。残りはラフィットに1回使用した樽を使い熟成を行っています。

カリュアドの樽貯蔵室を抜けてさらに進むと、オーナーのプライベートカーヴが見えてきます。17世紀から存在していたというこのカーヴと、シャトーの地下にあるカーヴを合わせると、「合計15万本」という、途方も無い数のワインが貯蔵されているのだとか。これらの全てのワインは、25年に一度リコルクされ、その際には1滴だけ酸化防止剤が入れられるそうです。

ちなみに、現在の最も古いヴィンテージは、何と「1797年」のラフィットというのですから、驚きですね。

そのカーヴを通り抜けてさらに進むと、ようやく有名な“円形樽貯蔵室”に入ります。カタロニアの建築家であるリカルド・ボーフィル設計のこの樽貯蔵室では、2,000樽以上も収納することができるだけの規模があり、ラフィットとカリュアドの両方が2年目の熟成を行ってます。円形に配置された樽の中心部には洗浄器があり、澱引きの後にここで樽を洗浄、殺菌をした後、再度ワインを入れて熟成を続けていきます。

ここで熟成されたワインは、最後に瓶詰めされて、世界中のワイン愛好家に向けて出荷されていくのです。

伝統的な方法へと回帰

リコルクやカーヴのワインを管理をしているフェレデリックさんと一緒に

長い歴史と伝統を持つラフィットからは、常に職人気質を感じさせられます。確かに、一部ではステンレスタンクを使用するなどの近代化も図られてはいるのですが、他のシャトーと比べれば、そうした変更は少ない方だと言えるでしょう。

さらに現在、シャトーではステンレスタンクを減らし、オーク製のタンクを増やしていくことを検討中とのこと。3年前にコンクリートタンクを導入しテストを行っているのだとか。今後、ラフィットはますます伝統的な方向への回帰を目指しているようです。

シャトーの歴史

“葡萄の王子”が発展の礎を築く

「ラフィット」という名が聞かれるようになるのは、1234年、ポーイヤック北部のヴェルトゥイユ修道院長、ゴンボード・ド・ラフィットの登場から。中世になって領土の名前として登場するのは14世紀に入ってからのこととなる。

素晴らしいワインを造るシャトーとしての評判が高まったのは、17世紀、セギュール家がブドウ畑を作ってからのことだ。1716年、ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵は、ラフィットの成功を確実なものにするため、ワイン造りの技術の改善に取り組む。その成功により“葡萄の王子”と呼ばれるようになった。

この頃のラフィットの名声は、特に海外とヴェルサイユ宮廷で顕著で、ルイ15世が嗜む“王のワイン”として、誰もが欲するステータスシンボルのような存在となる。ルイ15世の寵妃ポンパドール夫人の晩餐会にも供され、後の寵姫バリー夫人も“王のワイン”以外は飲まないとしたほどだった。

また、その当時、ヴェルサイユ宮廷にアメリカ共和国大使として駐在していた、後のアメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンもラフィットを愛した一人だ。ボルドーワインの愛好家だったジェファーソンは、祖国でのワイン造りを思い立ち、ワインの研究を重ねた。情報を集め、後に主要ワインとして4つのワインが選ばれたが、その一つがシャトー・ラフィットだったという。

常に高い評価は変わらず

革命などによって所有者は幾多の変遷があったが、常にラフィットの高い評価は変わらなかった。1815年、仲買業者のギョーム・ロートンが、メドック地区のワインの私的格付けを発表したのだが、当時からすでにリストの上位に位置し、「ラフィットを、3つの(一流ワイン)の中で、最も上質のブドウを使った、最も優美で、繊細なワインと評価した」「メドック地区で一番優れたワイン」という評価をされている。

また、1868年のヴィンテージは、あらゆる意味で記録に残るものとなった。そのヴィンテージイヤーのワインの中で最高値がつき、1トノー(900リットル、225リットルの樽4個分)の値段が、当時の金額で「6,250フラン(現在の4,700ユーロ)」という高値をつけたのだ。この記録は、20世紀の終わりに破られたが、19世紀の最高値として今でも記録に残っている。

苦難の時代を見事に乗り切って

しかし、19世紀末~20世紀前半には、ラフィットは様々な苦難に襲われた。ブドウ畑が「フィロキセラ(ブドウの根の寄生虫)」とカビが原因の「ウドン粉病」「ベド病」の被害にあった。さらに、産地を偽った組織的詐欺が急増し、主要ヴィンテージに被害を与えたのだ。第一次世界大戦の勃発や世界大恐慌の発生も重なり、市場は底値が続き、ラフィットも前代未聞の経営危機を招いてブドウ畑の縮小に踏み切らざるを得なかったのだ。後の第二次世界大戦には、メドック地区はドイツ軍に占領されるなど、苦難の時代が続いた。

戦後になって、エリー男爵の指揮の元でようやくシャトーの再生が手がけられる。荒廃したブドウ畑と施設を再生し、シャトーの管理体制の全面的な見直しも始まった。その後、運営を引き継いだエリック・ド・ロートシルト男爵によって、新たな名声が確かなものとなる。

エリック男爵は、素晴らしいワイン造りのための研究を行い、新しいテクニカルチームの人材を徐々に増やし、シャトーの運営に新しい空気を取り入れた。

ブドウ畑では、肥料の与え方の見直しや除草剤の限定使用によって、植え替えや再建作業が進められた。醸造所では、オーク樽の横にステンレスタンクが設置され、2,200樽の収容能力を持つ熟成用の円形貯蔵庫が、カタロニア人建築家のリカルド・ボフィル監督のもとで建築された。

シャトーデータ

主要データ

Ch Lafite-Rothschild
シャトー・ラフィット 33250 Pauillac
http://www.lafite.com/
格付け
メドック1級
アペラシヨン
Pauillac
総責任者
Domaine Barons de Rothschild

畑について

畑面積 104ha
年間平均生産量 約25万本(ラフィット)、約20万本(カリュアド)
作付け割合 カベルネ・ソーヴィニヨン 70%
メルロー 25%
カベルネ・フラン 3%
プティ・ヴェルド 2%
平均樹齢 40年
(80年のカベルネ・ソーヴィニヨンも残っている)
植樹密度 7,000~8,000本/1ha

醸造ついて

タンクの種類 木製29基(140~220hl)、ステンレス20基(220hl)、コンクリート17基(140hl)
樽熟成の期間 18ヵ月(7ヵ月の1年目、11ヵ月の円形)
新樽比率 100%(ミディアムからミディアム+で焼付け)
カリュアドは20%の新樽、残りはラフィットで1年使用した樽でブレンド
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