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2023年11月15日

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シャトー案内

Ch Canon la Gaffeliere

シャトー・カノン・ラ・ガフリエール

生産地 サンテミリオン地区
シャトー シャトー・カノン・ラ・ガフリエール
タイプ 赤/フルボディ/凝縮感があるモダンなワイン
格付け サンテミリオン1級B
栽培品種 カベルネソーヴィニヨン5%、メルロー55%、カベルネフラン40%

各ワイン評論家からの評価(1点/0.5点)

ロバート・パーカー (第4版) ★★★★(4点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★(3点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★(2点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★☆(4.5点/5点満点中)

ワイン評論家のみならず、世界中のワイン愛好家、現地の関係者からも高く評価されているサンテミリオンの注目シャトー、それがシャトー・カノン・ラ・ガブリエールです。1980年代後半からは現オーナーのステファン・フォン・ナイペルグ氏の惜しみない努力により、品質の高いワインを造り続け、今ではサンテミリオンのスター的な存在にまでなりました。

その畑は丘の麓の平坦なところにあり、砂を多く含む粘土質の土壌からは“軽いワインしか作れない”と揶揄されることもありますが、それが間違っていることをワインの味で証明しているのが、カノン・ラ・ガブリエール【アンジェリュス】でしょう。

「良いワインは良いブドウから」という考えのもと、平均樹齢45年という樹に実ったブドウは、最大限まで熟させるために遅めに収穫され、畑に細心の注意を払いながら厳しい収穫制限の下でブドウを栽培しています。熟成に使う樽は80~100%が新樽。コラージュも濾過も行わずに瓶詰めされています。

ここのワインは比較的早熟なタイプで、飲み頃が続くのは収穫後5~20年くらい。評価の高い1980年代後半以降のものは、今がちょうど飲み頃といえそうです。リッチな果実味とオークの風味が調和し、幾重にも層を織り成す厚みのある味わいが楽しんでいただけることでしょう。その品質の高さに比べて価格は抑えられているので、まさに「買い」の一本だと言えるかもしれません。

シャトー紹介・醸造工程

“サンテミリオンの丘”の下部だが

カノン・ラ・ガフリエールの醸造所。このシャトーには城館はありません

サンテミリオン村の南側を走るD670号線から、サンテミリオン村へ向かう道に入りそのまま進んでいくと、サンテミリオン駅のほぼ向かいにシャトー・カノン・ラ・ガフリエールがあります。

その建物には筆記体でシャトー名が書かれているのですが、全く目立たず、かろうじて見える小さな看板がなければ、そのまま過ぎてしまうかもしれません。

このシャトーが位置するところは、サンテミリオン村から続く丘の裾野の部分にあたり、上部に向かうにつれて1級シャトーの【ラ・ガフリエール】【ベレール】【マグドレーヌ】【オーゾンヌ】といった有名シャトーの畑が連なっています。

一般的には、サンテミリオン村がある“サンテミリオンの丘”の上部の、粘土質石灰岩が下層にある畑からは高品質のブドウが収穫されるとされています。その一方で、カノン・ラ・ガフリエールの畑のように丘の麓の次第に平坦になってくる土地では、砂を多く含む粘土質の土壌となり、“軽いワインしか出来ない”と説明されることもあります。

しかし、“そうした考えは全くの誤解である”と、自らのワインをもって証明しているのが、同じような土壌の畑を所有する【アンジェリュス】カノン・ラ・ガフリエールでしょう。畑の条件は多少劣るものの、ワインの品質に関しては決して引けをとるものではありません。

醸造所に書かれているシャトー名。上品すぎて目立たないのが難点ですね
畑のすぐ隣はサンテミリオンの駅。とても小さな駅ですが、右側に見える青い看板が駅の表示です
カノン・ラ・ガフリエールの畑から見たオーゾンヌベレール、マグドレーヌの畑。他は斜面ですが、このシャトーは平坦

“良いワインは良いブドウから”

畑には砂利は見当たらず、ほとんどが砂と粘土が混じったものです

カノン・ラ・ガフリエールの合計「19.5ha」の畑には、現在55%のメルロー、40%のカベルネ・フラン、5%のカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。最も多いメルローのほとんどは、粘土が多くなる麓の一番下側の部分に植えられており、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンは、砂が多めになる畑の上部に植えられています。

シャトーでお話を伺ったところ、1956年に起こった大霜害を乗り越えた非常に古いカベルネ・フランが残っているそうです。カベルネ・フランの植替えの際には、全てそれらの古い樹から優良なものを選び、マッサル選抜によって植替えを行っているそうです。また、全体の平均樹齢も「45年」と高めなのも注目すべき点でしょう。

ここのブドウ畑では、“良いワインを作るためには良いブドウから”という考えが徹底していることが見て取れます。トラクターなどで畝間の中耕を行う際には、掘りすぎて表土とその下にある層が混じらないように、表土だけを細心の注意を図って掘りおこしていくなど、畑での作業を重視している姿勢が伺えます。

また、減農薬栽培にも取り組んでおり、除草剤は使用していません。トラクターによる除草も、全ての列に行うのではなく、一列除草したらその隣は除草を行わないようにしています。敢えて雑草を残すのは、多量の雨が降った時に土壌が水分過剰にならないようにするためであり、もう一列を除草するのは、逆に水不足の際にブドウの樹にストレスが掛からないようにするためです。

さらに、品質向上のため収穫量の制限もかなり厳しく行っており、例年「1ha当たり35hl」まで制限しているのだそうです。

今では、サンテミリオン地区を含む右岸以外でもその名を知られるようになったステファン・デュルノンクール氏を、まだ全くの無名だった1996年から醸造責任者として迎えたのが、現オーナーのステファン・フォン・ナイペルグ伯爵でした。後に彼の手法が注目を浴び始めた頃、その後押しをしたことでも知られています。彼らの畑での作業を最重要視する姿勢は、今では他の数多くのシャトーにも広まってきているのです。

非常に古い老木が至るところに残っています
こちらはカベルネ・フランの老木。どことなく貫禄がありますね
雑草を残す畝間と取り除いている畝間を、敢えて交互に作っているのです

醸造工程も非常に特徴的

木製の発酵タンク。ベルトコンベアを使用してブドウを搬入します。ワインの引抜も重力のみを使用しています
ステンレスタンクも所有していますが、醸造には木製タンクのみを使用します

このようにして大切に育てられたブドウは、約100人の参加者によって手摘みで収穫されて、たった5kgしか入らない小型の収穫カゴに入られ、ブドウの粒を潰さないように醸造所まで運ばれていきます。

除梗前と除梗後には選果を行い、ポンプを使用せずにエレベーターで木製タンク上部まで運んで、破砕をせずにタンクへ搬入していきます。

その後、低温マセレーションを行い、約30℃の温度でアルコール発酵を行います。発酵中には、通常のルモンタージュに加えて、「ピジャージュ」という作業も行っています。これは、発酵中に発生する二酸化炭素によって上部に持ち上げられてしまった粕帽を、専用の棒などを使用して果汁の中に漬け込む作業のこと。ここでは粕帽を痛めないように、空気圧によって粕帽の漬け込みを行っています。

こうして発酵、果皮浸漬が終了すると、樽の中にワインを移し、マロラクティック発酵を行います。樽熟成は合計14~18ヶ月間。樽熟成を始めたばかりの頃は、澱引きを行わず、澱と一緒に熟成させるシュール・リーを行います。その後、澱引きを行うのですが、合計でも2~3回しか行わないそうですから、その回数自体がかなり少なくなっています。

また、コラージュも瓶詰め前の濾過も行わず、そのまま瓶詰めされるというのも特徴的でしょう。

このステンレスタンクはブレンド用です
半地下にある樽貯蔵室
地下にあるカーブ

努力と工夫により高評価を得る

カノン・ラ・ガフリエールのラベル

カノン・ラ・ガフリエールは、サンテミリオンの丘の上部にある畑と比べれば、畑の条件は厳しくなってしまうことは確かでしょう。しかし、そんな条件の下であっても、様々な努力と工夫により高い評価を受けていることは賞賛に値します。

各ワイン評論家からの評価も高く、世界中のワイン愛好家だけではなく、現地の関係者たちからも注目を浴びているシャトーの一つだと言えるでしょう。

シャトーの歴史

無名だった醸造家による大改革

シャトー・カノン・ラ・ガフリエールは、19世紀の頃には「ラ・ガフリエール・ボワタール(資料によってはカノン・ボワタール)」と呼ばれていた。これは当時の所有者であった陶器職人のボワタールの名前に由来したものだった。

その後、シャトーの所有権はペイロー医師の手に移ったという記録が残っている。

1953年、シャトーはサンテミリオン村の村長であったピエール・メイラの手に渡る。

1969年、シャトーが売りに出されると、ドイツの名家の一族であるジョセフ・ユベール・フォン・ナイペルグ伯爵が購入し、1983年に現在のオーナーであるステファン・フォン・ナイペルグがシャトーを引き継いだ。

その後、彼はシャトーの全面的な改革に乗り出し、品質の向上を目指した。1996年7月、当時はまだ無名であった醸造家のステファン・デュルノンクールを醸造責任者として採用し、品質を高めることに成功する。現在では、ステファンは複数のシャトーのコンサルタントとして活躍するようになり、彼の名前とともに、シャトーの名声は高まっている。

シャトーデータ

主要データ

Ch Canon la Gaffeliere
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール BP 34 33330 Saint-Emilion
http://www.canon-la-gaffeliere.com/
格付け
サンテミリオン1級B
アペラシヨン
Saint-Emilion
総責任者
Stephan von Neipperg

畑について

畑面積 19.5ha
年間平均生産量 約9万本
作付け割合 カベルネソーヴィニヨン 5%
メルロー 55%
カベルネフラン 40%
平均樹齢 約45年
植樹密度 約5,500本

醸造ついて

タンクの種類 木製タンク
樽熟成の期間 約14~18ヶ月
新樽比率 約80~100%の新樽
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