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2023年9月15日

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シャトー案内

Ch Smith Haut Lafitte

シャトー・スミス・オー・ラフィット

生産地 グラーヴ地区 ぺサック・レオニャン
シャトー シャトー・スミス・オー・ラフィット
タイプ 《赤》豊かなアロマ/しっかりしたボディ
《白》辛口/果実味に溢れ、ボリュームたっぷり
格付け Cru Classe(特選)
栽培品種 《赤》カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー35%、
   カベルネ・フラン10%
《白》ソーヴィニヨン・ブラン90%、ソーヴィニヨン・グリ5%、
   セミヨン5%

各ワイン評論家からの評価(1点/0.5点)

ロバート・パーカー (第4版) ★★★(3点/4点満点中)
★★★(3点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★(3点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★(2点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★☆(4.5点/5点満点中)

シャトー・スミス・オー・ラフィットがその名声を確立したのは、シャトーの名の由来ともなっているジョージ・スミスがオーナーとなった1720年以降のことでした。1958年には、ルイ・エシェノール社がオーナーとなり、地下に2,000樽が収容できる規模の樽貯蔵室を作るなどの多大な投資を行い、ますますその名前が知られていくようになります。

そして近年、またワインの品質を劇的に向上させ、ある種の“サクセス・ストーリー”を繰り広げていることで注目を集めています。その主役となっているのは、1990年からオーナーとなったカティアール夫妻。彼らは、新たな投資を行うとともに、収穫を手摘みに戻す、選別をより厳しくするなどの取組みを行い、短期間で飛躍的にワインの質を高めることに成功したのです。

造られるワインは、赤・白ともに、豊かなアロマとボリューム、そして上質なオークの風味を持つエレガントなタイプです。今やグラーヴ地区ぺサック・レオニャンで最高品質のワインの一つとして知られる有望株となっています。

また、近年のヴィンテージのワインは、品質に価格が追いついていないので、非常にお買い得とも言われています。価格以上に美味しい一本をお探しの方には真っ先にオススメできるワインでしょう。

シャトー紹介・醸造工程

砂利が多い、メドックと似た土壌

数々の格付けシャトーが集まっているグラーヴ地区レオニャン村周辺。【ラリヴェ・オー・ブリオン】から始まるD651線を北上して、途中で林の中に入る道を抜けると、スミス・オー・ラフィットのブドウ畑がある丘が始まります。

訪問予約を入れてあった時間より、やや早めにシャトーに到着。シャトーの近くの空き地に車を止めて、少し時間を潰していると、スミス・オー・ラフィットの畑の中で小さな“竜巻”が発生していました!

その小さな竜巻は、摘葉されて地面に落ちていたブドウの葉を空中に巻き上げながら、ゆっくりと丘の下側へ移動し、ふっと消えて無くなってしまいました。何とか写真に収めようと思ったのですが、準備が間に合わず、カメラに収められなかったのが残念でした。

そんなことをしているうちに約束の時間が来たので、早速シャトーにお邪魔しました。

スミス・オー・ラフィットのブドウ畑は合計56ヘクタール。そのうちの45ヘクタールが赤ワイン用、11ヘクタールが白ワイン用の畑です。畑の土壌は主に砂利質で、グラーヴの他のシャトーと比較すると明らかに砂利が多く、【オー・ブリオン】やメドック地区の土壌と良く似ていると言えるほどです。

栽培されているブドウ品種の構成は、赤ワイン用が、55%のカベルネ・ソーヴィニヨン、35%のメルロー、10%のカベルネ・フラン。白ワイン用が、90%のソーヴィニヨン・ブラン、5%のソーヴィニヨン・グリ、5%のセミヨン。平均樹齢は30年で、植樹密度は7,500本から、多いところで10,000本となっています。

スミス・オー・ラフィットのブドウ畑。砂利が非常に多いのが分かります
シャトーの前に飾られているモニュメント。なかなか不思議な感じですね(笑)
シャトーの中庭。どこを見ても本当にきれいなシャトーですね
スミス・オー・ラフィット経営の高級ホテル「ソース・ド・コダリ」。正面はカジュアルレストラン。昔の学校風の木造作りです。
スミス・オー・ラフィットのシャトー全景
畑にある井戸。有名シャトーの畑には井戸があることが多いのですが、少しでも土中の水分を取り除くために掘られるのだとか。

木製タンクの比率が極端に高め

選果しながら手摘みで収穫されたブドウは、容量の小さいカジェットに入れられて醸造所まで運ばれます。

白ワイン用はそのまま圧搾された後、果汁を区画ごとに分け、合計13基のステンレスタンクの中で、約8℃の温度に保ちながら24時間のデブルバージュを行います。そして、温度を上げて発酵が始まったことを確認した後、50%の新樽と50%の一度使用した樽の中に入れて発酵を続けていきます。定期的にバトナージュを繰り返しながら、約10~12ヵ月のシュール・リーによる熟成を続けて瓶詰めされます。

赤ワイン用のブドウは、醸造所で除梗機に掛けられた後、選果台で再度選果を行います。その後、破砕されてフランス産オークで作られた木製タンクに入れられて、発酵作業に入ります。

スミス・オー・ラフィットでは、1998年に18基の木製タンクを購入したのを始まりとして、2000年に全てのタンクを木製のものに入れ替え、現在では合計31基の木製タンクを所有するようになっています。これは、例えば【ラフィット】が“ブドウ畑104ヘクタールに対して木製タンク29基”ということと比較すると、その比率の高さが良く分かるでしょう。

この木製タンクでは、約4週間から長い時で6週間と、驚くほど長い期間にわたって発酵と果皮浸漬を行います。6週間というと、他では類を見ないほどの長さになりますが、それだけしっかりと色素とタンニンを抽出し、ボディのしっかりしたワインを造ることを目指していることの表れなのでしょう。

この工程が終了するとワインは樽に移され、地下5メートルに作られた樽貯蔵室へと運ばれます。ここで室温を約17℃に保ち、マロラクティック発酵を行っていきます。この工程も、長い時は3ヵ月にもわたって行うのだそうです。

その後、赤ワインは18ヵ月間の熟成に入り、瓶詰めされていきます。スミス・オー・ラフィットでは、多くのシャトーが行っている“コラージュ”と呼ばれる清澄作業を、ほとんどのビンテージに行わず、さらに濾過も行っていません。こうした清澄作業を行わずに瓶詰めされるというのも、少数派だと言えるでしょう。

樽貯蔵室。赤ワイン用で、2,000樽が収容可能です
樽貯蔵室に飾られたスミス・オー・ラフィットの紋章
こちらは白ワイン用の樽貯蔵室です
収穫口と圧搾機。白ワイン用のブドウは、ここですぐに目の前にある2機の圧搾機によって絞られます
木製の発酵タンク
この日は木製のタンク中に水を浸していました。オークは湿度によって膨張・収縮するため、使用前にはこうして膨張させておくのです

樽工房を所有する数少ないシャトー

シャトーに関して一通り説明をしてもらった後で、1995年に作られた、樽を作っている工房へと案内してもらいました。

自社で樽工房を所有しているようなシャトーは、本当に数少なく、現在【ラフィット】【オー・ブリオン】【マルゴー】など、有名な1級シャトーのほんの一部だけしか該当しません。そうした一流シャトーと同様の設備を持っているのですから、これは驚くべきことだと言えるでしょう。

ちなみに、樽工房の前では、整形されたデュエル(樽用に整形された木片のこと)が乾燥させられていました。自社内で組み立てと焼付けを行うだけではなく、乾燥までも管理しようというのですから、相当なこだわりです。

樽の組み立てはたった一人で行っているため、年間で400樽しか生産することが出来ません。このシャトーで使用する樽は年間約800樽で、残り半分の足りない樽は、樽会社から購入しているのだそうです。これは、万が一の時のためのリスク回避にもなり、樽会社によって樽の焼付けの方法などが違ってくるため、他の会社のものを混ぜることにより、香りや味に複雑味が与える目的も果たしているのだそうです。

シャトー内にある樽工房
樽を作成する時に使用する木片を乾燥させているところ
樽工房の内部の様子。随所にこだわりを感じます

品質の割に価格はまだ安め

スミス・オー・ラフィットは、グラーヴの格付けシャトーに過ぎませんが、そこで行われているワイン造りは、メドックの1級シャトーと比較しても決して見劣りすることはありません。

カティアール夫妻が所有者となって以来、その品質が劇的に向上したことは誰もが認めるところです。まだ品質に見合うほどには価格も上昇していないため、非常にお買い得なシャトーだと言えるでしょう。

1950年当時、1900年のワインが非常に優れたものとして販売されていたことを示すポスター
訪問の際の順路にあるカーブ。いいビンテージのワインが保管されています
訪問後にワインを購入できるようにブティックもあります

シャトーの歴史

18世紀から名声が高まる

1365年、貴族であったボスク家が、この土地にブドウを植え始めた。

その後、18世紀にスコットランド人のジョージ・スミスがシャトーを買い取った。彼はこの地にシャトーを建て、ワインをイギリスに輸出するなど、シャトーの名声を確立していった。彼の名前はシャトーの名前の一部の由来ともなっている。

1842年、ボルドー市長であり、ブドウ栽培者であったデュフォール・デュベルジエーが、彼の母親からシャトーを引き継ぐ。

現オーナーの改革は続く

20世紀初頭、ワインのネゴシアンであり、【ローザン・セグラ】も所有していたことがあったルイ・エシェノール社が、スミス・オー・ラフィットのワインの品質の高さに目を付け、このワインの普及に努め、1958年にはシャトーを購入した。同社は多大な投資を行ったが、中でも地下に造られた約2,000樽が収容できる樽貯蔵室は特筆すべきものだった。

1990年、ダニエル・カティアールがこのシャトーのオーナーとなる。彼も以前のオーナーと同様に、ワインの品質を高めるために一層の努力を行った。伝統的な手法とモダンな手法、それぞれの良さを取り入れて、有機栽培の肥料を使用したり、タンクを昔ながらの木製タンクに変更したり、澱引きを行わずワインを熟成させるシュール・リーなどを取り入れた。

今後も同オーナーのもとで、より一層高い品質のワインを生み出していくことになるだろう。

シャトーデータ

主要データ

Ch Smith Haut Lafitte
シャトー・スミス・オー・ラフィット 33650 Martillac
http://www.smith-haut-lafitte.com/
格付け
Cru Classe(特選)
アペラシヨン
Pessac-Leognan
総責任者
Daniel et Florence Cathiard

畑について

畑面積 45ha(赤)、11ha(白)
年間平均生産量 約10万本(赤)、約3万本(白)
作付け割合 《赤》
カベルネ・ソーヴィニヨン 55%
メルロー 35%
カベルネ・フラン 10%

《白》
ソーヴィニヨン・ブラン 90%
ソーヴィニヨン・グリ 5%
セミヨン 5%

平均樹齢 約30年
植樹密度 約7,500~10,000本/1ha

醸造ついて

タンクの種類 木製タンク(赤)、樽の中で発酵(白)
樽熟成の期間 約18~20ヵ月(赤)、約12ヵ月(白)
新樽比率 約80%の新樽(赤)、 約50%の新樽(白)
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