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価格更新情報

2019年5月16日

次回は2019年6月中旬頃を予定

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シャトー案内

Ch Pichon-Longueville comtesse de lalande

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

生産地 メドック地区 ポイヤック
シャトー シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
タイプ 赤/フルボディ/女性的な優しいワイン
格付け メドック2級
栽培品種 カベルネ・ソーヴィ二ヨン45%、メルロー35%、カベルネフラン12%、プティヴェルド8%

各ワイン評論家からの評価(1点/0.5点)

ロバート・パーカー (第4版) ★★★★(4点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★★(4点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★(2点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★☆(4.5点/5点満点中)

「シャトー・ピション・ロングウィル・コンテス・ド・ラランド」という、かなり長いこの名前は、【ピション・ロングウィル】というシャトーを分割した際に、相続した“ラランドの王女(コンテス・ラランド)”に由来しています。今では「スーパーセカンド(1級並みの品質をもつ2級)」の中でもトップクラスと言われるほど、人気の高いワインとなりました。

この名声を築いたのは、現オーナーのランクサン夫人です。1978年、父親からこのシャトーを引き継いだ彼女は、33個ものステンレス発酵槽の新設、樽貯蔵室の拡充、テイスティングルームの新設などを行い、そのバイタリティー溢れる才能でさらに評価を高めていきました。

彼女のコレクションした美しいオブジェの置かれたテイスティングルームからは、シャトー【ラトゥール】の畑を見渡すこともでき、素晴らしい景観となっています。同業者から“女将”と呼ばれて親しまれている夫人の姿も、絵に描かれて飾られています。

このワインは「ポイヤックの貴婦人」という呼び名のように、まさに女性的に仕上がっています。メルローの比率が35%と高く、滑らかな口当たりと、膨らみのある柔らかい味わい、アルコールの温かみを感じさせ、エレガントな余韻を残します。新樽比率を敢えて50%に抑えることで、よりフルーティーで女性的なワインを作り出しているのです。

しかも、それでいて寿命が長く、10~25年熟成できるタンニンとコクも持ち合わせているのです。まさに、優しさと逞しさを併せ持つ、“しなやかな女性のようなワイン”と言えるでしょう。

タンニンのしなやかさが増したオールド・ヴィンテージのラランドは、女性への贈り物や記念日に飲むワインにも最適です。常に安定した高い品質を維持しているため、飲み手の期待に応えてくれるワインとしてオススメできる1本でしょう。

シャトー紹介・醸造工程

ジロンド川近辺の好立地に

シャトーの様子。中には実際にオーナーが住んでいます

【ラトゥール】【ピション・ロングヴィル・バロン】といったシャトーに挟まれたところに位置するのが、ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(以下、ピション・ラランド)です。

ピション・ロングヴィル・バロンと比較すると、シャトーの場所はジロンド川寄りにありますが、ブドウ畑の大部分はシャトーの西側にあり、畑の位置はジロンド川から遠くなっています。しかし、遠いとは言っても、決して内陸部にある訳ではありません。ラトゥールと比べて数百メートルという程度の違いだけで、ジロンド川からもたらされる、霜の害や夏場の過度の温度上昇の回避といった恩恵を充分に受けていることは確かでしょう。

ピション・ラランドの畑は合計「75ha」あり、64haがポイヤックに、11haはサンジュリアンにあります。もちろんサンジュリアンにあるブドウをポイヤックのワインに加える訳にはいきませんので、このブドウからはシャトー関係者用の特別なワインが造られているそうです。

64haのブドウ畑の一部は、シャトー周辺ににあります。そこはラトゥール、ピション・ロングヴィル・バロンと、所有者が様々に入れ替わった土地で、「昔はシャトー間で区画の交換がしばしば行われてた」というシャトーの方の話も納得できるような場所でした。シャトーの西側にあるブドウ畑はほぼひと塊になっていて、ちょうどサンジュリアンの境界線からゆっくりと坂を上るようにして植えられています。

このブドウ畑の土壌は、下部の層には鉄分を含んだ粘土質、表土にはジロンド川がもたらした約120万~80万年前のギュンツ氷期時代の砂利が多く混じった砂利質、といったこの地域の典型的な構成で、ワインのブドウ畑としては水はけも良く、非常に理想的な土地となっています。

ピション・コンテスのマークです
2年目の樽貯蔵室上のテラスから風景。ラトゥールの塔とジロンド川が。
畑はゆったりとサンジュリアン境界線に向かって傾斜しています

メルローの比率が高い“女性的な味”

栽培比率はカベルネ・ソーヴィニヨンが45%、メルローが35%、カベルネ・フランが12%、プティベルドが8%となっていて、平均樹齢は約35年。区画によって差がありますが、平均すると1haあたり「9,000本」と比較的高めの植樹密度となっています。

この地域のシャトーにしてはメルローの比率が高いのが特徴ですが、これは彼女の叔父が非常にメルローを好んだためだそうです。“ピション・ラランドのワインは非常に女性的である”と評価されることが多いのですが、実際にワインにまろやかさ、柔らかさを出すために、このシャトーではメルローを多くブレンドに加えているのです。

収穫期になると、毎年100人以上の人が参加して手摘みで収穫を行っていきます。大変な人数ですが、ほとんど毎年スペイン・アンダルシア地方の人々にお願いしているのだそうです。ずっとこのシャトーの収穫に参加しているため作業に慣れているのはもちろん、体が非常に強くてとても助かっているのだとか。

収穫されたブドウは、畑の中に設置した選果台で厳しく選果を行い、それから醸造所へと運ばれていきます。そこではまず除梗を行い、除梗機の下部にある破砕機を使用してブドウを少しだけ潰します。潰されたブドウは、ステンレスのパイプを通して、コンクリートタンクに替わって使用されている、33基のステンレスタンクへと運ばれていくことになります。

発酵時の温度は約28℃、作業は約7日間ほど続きます。次は果皮浸漬ですが、年によって果皮浸漬の時間は違い、大体11日~17日ぐらいとのこと。

その後、タンク内でマロラクティック発酵を行い、樽に入れる前にブレンドを行います。ブレンドは、以前はボルドー大学でワイン醸造研究所長を務め、“現代ボルドーワインの父”と言われるエミール・ペイノー教授が行っていました。現在は、1989年にコンサルタントを引き継いだ、ボルドー大学ワイン醸造研究所所長も勤めた経験があり、現在ボルドー大学ワイン醸造学学部長であるリベロー・ガイヨン教授と、オーナーであるランクサン夫人が一緒に行っています。

シャトー及び醸造所の概観。手前の芝生のテラスの地下が樽貯蔵室、右側の建物が醸造所などです
発酵タンク室と樽貯蔵室の通路。左手は飾り用の空樽、右手にはビンテージが保管されています
ステンレスタンク。真ん中に見えるのは粕帽を絞る圧搾機です

新樽の比率を抑えて、よりフルーティーに

その後、50%は新樽、残り50%は1回使用したアリエールとニエーブル産のオークから作られて、ミディアムに焼付けが行われた樽に入れられて、18ヶ月間の熟成期間に入ります。その間には、3ヶ月に1度の澱引きと卵白によるコラージュが1回行われます。新樽の比率が50%と、やや低めにしているのは、「ワインのフルーティさと樽香のバランスを保ち、女性らしいワインに仕上げるため」だとか。

最初は1年目の地下樽貯蔵室に入れられるのですが、オーナーの意向により、ここには様々なアートのオブジェが飾られています。シャトーの方の話では「大人が子供部屋を飾るのと同じく、こうして樽貯蔵室も飾ることによりワインにいい影響を与えるためでしょう」と、笑いながら答えていらっしゃいましたが、恐らくはオーナーの趣味なのでしょう。

その後は、1988年に作られた2年目の樽貯蔵室に入れられます。この樽貯蔵室はシャトー【マルゴー】の地下樽貯蔵室を設計したことでも有名なマジエールが設計しているため、マルゴーのものと非常に良く似ています。

こうして18ヶ月の熟成を終えたワインは、瓶詰めが行われ、世界中へ出荷されていくことになります。

1年目の樽貯蔵室。樽のマークから様々な樽会社の樽を使い分けている
2年目の樽貯蔵室。マルゴーの地下樽貯蔵室も手がけたマジエールが設計
シャトー内の様々なところにこのようなオブジェが飾られています
初代のオーナーであるコンテス・ド・ラランド(ヴィルジニー)の肖像画
サン・ヴァンサンの木造。ブドウ栽培者の守護聖人なのです
1993年にシャネルにワインを一樽進呈した際に、周りにエビの加工をして返却された樽

ブドウ畑の“テロワール”の良さが際立つ

ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、他のシャトーと比べて特別変わった造り方や機材を用いている訳ではありません。それにも関わらず、このような高品質のワインが出来るのは、ブドウ畑の“テロワール(土地の環境)”によるところが大きいのでしょう。

周囲の超一流シャトーたちに全く引けをとらないほど、ここで生み出されるワインは人々を惹きつけています。決して派手さはありませんが、ずっとそのままで極上のワインを届け続けてくれることでしょう。

今回、試飲させていただいた1998年のピション・コンテス
案内をしてくれた方との記念写真です
試飲中です。後ろに見えているのはラトゥールのブドウ畑です

シャトーの歴史

メドックの開拓の始まり

かつて不毛の土地であったメドックの大部分は沼地で、この地域の開拓が始まったのは17世紀頃のことだった。

ピション・ロングヴィルの歴史は、1686年~1689年に、ポイヤック村近くのサン・ランベールに“40の砂利が多い良い区画”を開拓したピエール・ド・ムジュール・ドゥ・ローザンから始まったと言える。その後、1694年に彼の娘であるテレーズが、当時ボルドーの議会長であったジャック・ドゥ・ピション・ロングヴィルと結婚してから、このブドウ畑の名声は高まっていくこととなる。

“ラランドの王女”の誕生

1850年、当時のオーナーであったバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィルが亡くなり、シャトーは2つに分かれてしまう。彼は生前からこのシャトーを5人の子供に平等に相続させようという考えを持っていた。

しかし、すでに次男は亡くなってしまっていたため、ピション・ロングヴィルの5分の2にあたる部分とワイン作りのための機材は、長男のラウールが一人で相続することとなった。残り5分の3の畑は3人の娘が引き継ぐこととなったが、長女はすでに修道女となり、残りの2人の娘もすでに嫁いでいたため、管理が困難となっていた。

シャトーが分割される前の1818年、次女のヴィルジニーはすでにラランドの王であったコント・アンリ・ドゥ・ラランドに嫁いでいた。彼女は1840年にボルドーの建築家であったデュフォーに依頼し、当時のピション・ロングヴィルの所有地であり、現在シャトーが建つ場所に別荘を建てた。

ラウールが他界する1860年までは、2つのシャトーに分割されていたものの、1つのシャトーとして管理されていたのだが、ブドウ畑とその管理に強い関心を抱いていたヴィルジニーは、独自に管理を行うようになる。2つのシャトーは正式に分裂し、【ピション・ロングヴィル・バロン】ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの2つのワインが出来るようになった。その後、数々の相続を経て、この2つのシャトーは次第に関係が遠ざかっていった。

ナポレオン3世の命により行われた1855年の格付けでは、どちらのシャトーともに2級とされている。

なお、このシャトー名は、それまでの「ピション・ロングヴィル」に、ラランド王女となった次女のヴィルジニーを表す“ラランドの王女(comtesse de lalande)”が加えられたもの。

戦争により荒廃した時期も

1920年、先に起こった第1次世界大戦のため、ブドウ畑は荒れ果ててしまい、競売に出されてしまう。1925年に、当時ボルドーで“クルティエ”と呼ばれるシャトーとワイン商の間を取り持つ仕事を行っていた、エドワードとルイのミアーイ兄弟がこのシャトーを買い取った。

1978年、エドワードの娘にあたる現オーナー、メイ・エリアンヌ・ドゥ・ランクサン婦人がこのシャトーを引き継ぎ、今日に至っている。

シャトーデータ

主要データ

Ch Pichon-Longueville comtesse de lalande
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 33250 Pauillac
http://www.pichon-lalande.com/
格付け
メドック2級
アペラシヨン
Pauillac
総責任者
Thomas Do-Chi-Nam

畑について

畑面積 75ha
年間平均生産量 約40万本
作付け割合 カベルネ・ソーヴィ二ヨン 45%
メルロー 35%
カベルネフラン 12%
プティヴェルド 8%
平均樹齢 約35年
植樹密度 約9,000本

醸造ついて

タンクの種類 ステンレスタンク
樽熟成の期間 約18ヶ月
新樽比率 約50%の新樽
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