第21回 フランス人の生活に不可欠!「ビネガー」の奥深い魅力

グルメな方なら、フランスを訪れる度にスーパーの食料品チェックは欠かせない!という方も少なくないのではないでしょうか。フランス人の豊かな食生活を彩るさまざまな調味料。中でもフランス語でVinaigreと発音するビネガー(酢)は、日本人にとっての醤油と同じか、それ以上かも?と思うほどの必需品。どのお店も、ビネガー売り場を見るとびっくりするほど多種多様なビネガーが並んでいます。
日本でもよく知られているバルサミコ酢の他にも、赤ワインビネガー、白ワインビネガー、シェリー酒やバニュルス、りんご酒を発酵させて作られたビネガー、中にハーブの葉やクルミなどを漬け込んで風味付けしたビネガー、木樽で熟成させたビネガーなどなど。多くのフランス家庭では、複数種類のビネガー瓶がキッチンにストックされており、用途に合わせて使い分けています。
最も一般的な使い方は、サラダのドレッシングとして新鮮な野菜とあえる方法。少量のマスタードと岩塩、お好みのビネガーをボウルに入れ、しっかりと混ぜてからオリーブオイルを加えれば、自家製ドレッシングの出来上がりです。野菜の持つ味わいや食感によっても合うビネガーが変わるので、是非色々試してお好みのものを探してみてください。
さらにフランスでは食用のビネガーだけでなく、掃除用のビネガーも売られています。というのも、こちらの水道を流れる水は硬水。水中のミネラル分が石灰性の水垢として残ってしまいやすく、水回りはもちろん、ただ水拭きしただけではなかなかキレイにならないということも多いのです。ホワイトビネガーを少量溶かした水を使えば乾いた後も跡が残らずスッキリ!拭いた直後は酸っぱい匂いがしますが、乾けば無くなりますし、自然由来のものなので洗剤より体にも安心。洗濯に使えば消臭・殺菌効果もあり、洗濯機の掃除にも活躍してくれるんです!
まさにフランス人の衣・食・住を支えてくれているといっても過言ではないビネガー。是非こちらにお越しの際は、ビネガー売り場をチェックしてみてくださいね。