シャトー案内

Ch Pape-Clement
シャトー・パプ・クレマン
生産地 | グラーヴ地区 ぺサック・レオニャン |
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シャトー | シャトー・パプ・クレマン |
タイプ | 赤/フルボディ/スモーキーな香りと深い味わい、豊かなボディが特徴 |
格付け | Cru Classe(特選) |
栽培品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40% |
各ワイン評論家からの評価(★1点/☆0.5点)
ロバート・パーカー (第4版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
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ヒュージョンソン (第5版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
ル・クラスモン (2006年度版) | ★★(2点/3点満点中) |
ゴー・ミヨー (2006年度版) | ★★★★☆(4.5点/5点満点中) |
シャトー・パプ・クレマンは、ボルドーでも最も古い歴史を持つシャトーの一つで、その歴史は13世紀にまで遡ることが出来ます。
1264年生まれの聖職者ベルトラン・ド・ゴは、後にボルドーの大司教となりました。彼は領地として与えられたブドウ畑に魅せられ、当時、最も近代化された方法を用いてワイン作りを行っていました。その後、彼はさらに出世して「教皇クレマン5世」という地位にまで上り詰めたのです。シャトー名はここに由来しています。
その後、ボルドーの大司教館の領地となりましたが、代々の大司教たちはワイン作りの近代化と技術の革新に励み、常に高いレベルのワインを作り続けていきました。今では当然のこととなっていますが、ブドウの幹を一列ごとに区別して植えるようになったのも、フランス国内ではシャトー・パプ・クレマンが最初に行ったそうです。
20世紀前半から、シャトーは低迷期を迎えてしまいますが、19世紀には数々の華々しい賞を受賞していたことからも、やはり素晴らしい畑を持ったシャトーであることは間違いありません。ここ最近では、モンターニュ家を中心として再建が進み、グラーブ地区では【オー・ブリオン】に次ぐ評価を受けるようにまでなってきました。
ここの赤は、深い味わいと豊かなボディが特徴の格付けワインです。また、少量ながら白ワインも生産しています。
シャトー紹介・醸造工程
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シャトーの歴史
所有者だった教皇の名が由来に
シャトー・パプ・クレマンの名は、高名な所有者の名前に由来している。
1264年生まれの聖職者だったベルトラン・ド・ゴは、ピレネーのコマンジュの司教となり、1299年にはボルドーの大司教となった。その際に、ぺサックの“モット”と呼ばれるブドウ畑が領地として与えられたのだ。彼は、ブドウ畑に魅せられ、当時、最も合理的で近代化された方法に従って設備を整え、領地の経営を行った。
しかし、1305年、教皇ブノワ11世がこの世を去った後の教皇選挙会議によって、ベルトラン・ド・ゴは「教皇クレマン5世」となった。ところが、あまりの激務のため、領地のブドウ畑はボルドーの大司教館へ譲り渡すことを余儀なくされてしまう。それ以来、この地は賢明なクレマン5世の名をとり後世へとその名を残している。
彼の意志を継いで、代々の大司教たちはワイン作りの近代化と技術の革新に励み、その時代の模範的な畑を作りあげた。早期の収穫をするのは、その当時からのシャトーの特徴であった。また、耕作の簡易化を図るためにブドウの幹を一列ごとに区別したのも、フランスではこのシャトー・パプ・クレマンが最初だった。
名誉ある賞も数多く受賞
18世紀の終わりになると、ボルドーの大司教は財産を没収されてしまい、領地は民間のものとなった。複数の所有者に引き継がれていく間、ブドウ畑にはうどん粉病・べと病・フィロキセラなどの被害にあう。
1858年、シャトー・パプ・クレマンは、ボルドーのワイン商ジャン・バプティスト・クレールが購入する。彼はワインの質をより一層高め、ジロンド農業組合からは金賞を、さらに1878年の万博では、農務省より大賞を受賞する。
1937年、ひどい雹により領地のほぼ全域において大きな被害を受け、その2年後、シャトーはポール・モンターニュの手に移った。彼は領地の都市化に対する圧力に耐え抜いて再建に取り組み、シャトーを再び名門の名に恥じないようなレベルにまで再生させた。
その後、後継者のレオ・モンターニュとベルナール・マグレによって、シャトーの伝統が引き継がれている。
シャトーデータ
主要データ
- Ch Pape-Clement
シャトー・パプ・クレマン
216 avenue du Docteur Nancel Penard 33600 Pessac - http://www.pape-clement.com
- 格付け
- グラーヴ特選(赤・白)
- アペラシヨン
- Pessac-Leognan
- 総責任者
- Bernard Magrez

畑について
畑面積 | 46ha |
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年間平均生産量 | 12万本 |
作付け割合 | 《赤》 カベルネ・ソーヴィニヨン 50% メルロー 45% プティ・ヴェルド 3% カベルネ・フラン2% 《白》 ソーヴィニヨン・ブラン 40% セミヨン 35% ソーヴィニヨン・グリ 16% ミュスカデル 9% |
平均樹齢 | |
植樹密度 |
醸造ついて
タンクの種類 | |
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樽熟成の期間 | 18~22ヶ月(赤)、15ヶ月(白) |
新樽比率と樽の素材 |