第5回 「瓶詰めが完了しました」
5月になってから「瓶詰め作業」が徐々に行われていましたが、約2年間の樽熟成を終えたワインが、ようやく750mlのボトルに収められました。
この「瓶詰め作業」についてご紹介したいと思います。
ラベルやコルクに「mise en bouteille au chateau」と書かれているものは、シャトー元詰めワインという意味。自社で熟成したワインを自社で、瓶詰めというワイン造りの最終作業まで行っているということです。自社で瓶詰めの機械を備えているシャトーもあれば、瓶詰め業者が機材を大きなトラックで搬入し、シャトー管理のもとで瓶詰めが行われることもあります。
規模によっては、2日~2週間もかけて、休むことなく機械を回し、一気にワインをボトルに注入しコルクを閉めます。そこまでが瓶詰め作業となります。
ワインの入ったボトルは、鉄のカーゴに寝かせてストックします。夏の間は涼しい場所で動かさないように保管し、秋から冬にかけて、ラベルとキャップシールをつけて着飾ります。その後、いよいよ出荷されていくことになります。
収穫から、醸造、熟成という長い時間を経てようやく出荷されるワインですが、日本に到着するのにもさらに時間がかかります。船便ですと約2ヵ月。今年も新しく瓶詰めされたワインがショップに並ぶ日が待ち遠しいですね。

