第2回 「ボルドーワインの特色アッサンブラージュ」
ボルドーワインの特色は?と言うと、2種類以上のブドウの品種をブレンドさせて造られるということ。そのワインのブレンドをアッサンブラージュと言います。 多く使用されている品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローそこにスパイスとして少量使用するのがカベルネ・フランや、プチヴェルドと呼ばれる品種です。
そのブレンドが行われるタイミングはシャトーごとに違うので、いつが正しい時期かということは言えません。
例えば、格付け1級シャトー・オー・ブリオンは、樽熟成を行う前にブレンドを終わらせます。 シャトー・ラフィットでは樽熟成に入った4ヶ月後にブレンドします。そして瓶詰が行う前、つまり樽熟成が終わった段階でブレンドするシャトーも多くあります。このように生産者ごとでそのブレンド時期は異なります。
そしてボルドーのワイン生産者がこの3月の今、大忙しで行われる重要な作業、それもアッサンブラージュです。
どうしてこの時期全てのシャトーが行っているかというと、それはプリムールの為なのです。 プリムールとは毎年3月末から4月に行われる受注会。 そこに出品するために、まだ樽の中で熟成中の、去年収穫したブドウで造ったワインのブレンドを行います。 プリムール用ということですので樽熟成している全てをブレンドするのではなく、そこに出品する分だけの、少量のブレンドを、今どこの生産者も必死になって行っているというわけです。
各国のジャーナリスト、バイヤー(ネゴシアン)が集まり、そこでの評価が評価本に直接影響するということでこれは真剣勝負です。
さて、今年はどの生産者が話題になるのでしょうか?
そして去年のボルドーワインの出来栄えは一体どんなものなのか、気になるところですね。
