Mesdames et Messieurs （ メダム ゼ メシュウ ） ！
ある時はフランスを放浪し、ある時はワインカーヴに身を潜め、ある時はタイムスリップまでもする、グルメをこよなく愛し、ワインを守り抜く神出鬼没の自由人。 ワインの番人、ただいま参上！

本日のターゲットはズバリ“ポムロール”のワイン！
ポムロールといえば、ボルドー5大シャトーよりも数倍の高値で取引されるボルドーで最も高級なワイン、ペトリュスやル・パンなどを輩出する銘醸地です。
公式格付けこそないものの、それに匹敵するほど世界的に高い評価を受ける素晴らしいシャトーがひしめいています。

ボルドーワイン愛好家の垂涎の的を生み出す銘醸地から本日ご案内するのは、ペトリュスと同じ造り手が手掛ける隠れた名シャトーのタイユフェール。

ペトリュスをはじめ、カリフォルニアのドミナスなど、伝説的ワインを造り出している一族、ムエックス家が手掛けており、ペトリュスの畑からたったの35メートルしか離れていない絶好の立地にあるにも関わらず、何ともお買い得なワインを造っている優良シャトーなんです・・・！

1761年から続いているシャトーを、1923年にアントワンヌ・ムエックス氏が購入。
以降、代々受け継がれ、現在は5代目クレア女史と夫のシリル氏が経営しています。
シリル氏はワイン造りを勉強した後、ペトリュスでずっと働いていた経験を活かし、同じポムロールのテロワールを最大限に表現したワイン造りを行っています。

平均樹齢35年というブドウは、酸化鉄やシリカなどが層になって地面深くまで根を張り、タイユフェール自慢の複雑さ溢れるタニックなワインへ仕上がっています。

オールドヴィンテージ・ドットコムのスタッフに内緒でこそっと試飲しましたが、緻密すぎるほどのキメ細かいタンニンのべールの上にブラックベリーやカシスの凝縮した果実感、細かく砕いたミネラル、トリュフを思わせる芳しいキノコの香り。
ペトリュスのような力強さ、ボリューム感は無いものの、ムエックス家が手掛けているとあって、造りには非の打ちどころがなく、凄腕の花火職人が上げる連続花火のような印象を抱くワインの番人も惚れ惚れするワインでした。

今回は、そんな名門生産者が手掛ける高級産地ポムロールのワインをたっぷりとご堪能いただける大チャンスです！

さらに今回ご紹介する2016年ヴィンテージは2015年に続く、魔法のようなビッグヴィンテージ！
ペトリュスが100点満点を獲得したまさに偉大な年で、タイユフェールはこの先15年以上飲み頃が続くと予想されるポテンシャルの高いワインですので、この機会におまとめ買いの上、特別な機会に1本ずつ開けていただくのもお勧めです。